ロイヒ オリジナル シルクスクリーン プリントワークス | 日記 | Lo'ihiの夜景写真をUPしてみますねっ....！ただし、本文はちょいシリアスかも....！

コンバンワ！

いつも「お店日記」をご覧頂きありがとう御座います。

本日のお題は緑区鳴海のとある一角で、暗がりをあったか～く照らすLo'ihiの看板照明をごらんになって頂いております。（動画中継ではないけれど.....。）

夕方の早い時間から、もうすっかり空は真っ暗.....。

この季節はな～んか寂しい気持ちになりがちだし、リアルに寒いから、とにかく足早に家路を急ぎたくなっちゃうんだけど、その道すがら、こうして柔らかい光に照らされたお店の入口が目に映り、しばし“ほのぼの”なんてのはいかがでしょうか.....?

かつてLo'ihiの正面入口をデザインする時に考えたんですけど、昼間は遠くからでも看板がたくさん目立って、賑やかで楽しい雰囲気を出したかったものですから、わざと昔っぽくトタン板を切って１枚１枚ペンキで手描きしてみたりしました。
（これが結構、面倒くさ.....いや、時間掛かりました。いまどきはカッティングシートって便利なモノがあるのにネ！どーしてもココは譲れないこだわりだったもんで.....。）

既にお馴染み、トップページ写真のように、昼間はウルサ過ぎてついテンションがアゲアゲになってしまう、賑やかさもお気に入りではあるんですが......。

実はもう一つのこだわりとして、いまから一世紀以上昔、
Hawai'iの田舎（サトウキビ栽培耕地などの集落）のあちこちで営まれていた、日系移民の家族が経営するジェネラルストアのまるで倉庫みたいな建物に夜の帳が下り、周りがもの寂しい中で、そのお店だけがホワ～ンとした明かりに包まれ、そこに佇む風景.....。

そして、仕事を終えた者達が、今日一日の辛かった事、嬉しかった事なんかを肴にワイワイガヤガヤと、ほんのひとときだけ賑やかにやりとりしつつ、遠く日本に想いを馳せたり、また明日からの厳しい農作業への新たな活力を、お店や仲間達から分けてもらう、いつも変わらぬ日々の情景.....。

昔、ほんの少し興味が湧いて一冊の書籍を手に入れて読んだ事がきっかけで、どっぷりと嵌り、次々といろんな資料を読みあさって、当時のハワイ、アメリカ本土、そして中米・南米の国々へ出稼ぎや移住された人々が、大変な苦労をして、みな立派に生き抜いた事を知る事となりました。

それらの様々なリアルストーリーの中には、胸を張って帰国できた人もあれば、家族を養うために彼の地で故国を想うも、それは叶う事無く、儚くその人生を全うし、骨を埋めた人.....。

はたまた戦争により、故郷に帰れなくなって、国と国との板挟みに遭い、収容所に囚われ、親子なのに祖国の違う二世たちとの確執に悩み苦しみつつ、それでも誇りを持ち続け生き抜いた末、子孫の代までもその名を残す偉業を成し遂げた人.....。

でも、ほとんどの人たちは男も女も、歴史の表舞台に上る事も記録に残る事も無しに、その生涯を終えたのでした。

やがて戦争も終わり、21世紀の現代になって、そんなストーリーが数知れず刻まれた、人々の拠り所でもあった、ジェネラルストアの多くは無くなってしまったかもしれないけど、それでも中には、経営者や世代が替わろうとも、Hawai'iをはじめ、世界のあちこちにまだ、かろうじてひっそりとその姿をとどめている事もあるに違いありません.....。

集まるお客さん達の顔ぶれはすっかり変わってしまっても、それはやっぱり“ほのぼの”とした、柔らかくあったかい光に照らされて、いつまでもそこに佇んでいてくれたらいいなと願っております。

そんな、時間も距離も遠い遠い、ノスタルジックな情景を思い浮かべつつ、Lo'ihiの夜の佇まいとは、決して煌煌と光輝くコンビニ風や、大きなウィンドウから店内が見渡せる、洒落たブティック風では無く、Hawai'iの（倉庫みたいな）ジェネラルストアのイメージを少しだけ感じて頂ければ、この上ない喜びなのです。

ぜひ、お仕事帰りや学校帰りにお店を見つけて、ちらりと眺めて頂いたら２階へ上がり、どうぞ中まで入ってみて下さい。

暫しお話しつつ暖まって、あと少しで 我が家へ辿り着く、ほんの少しぶんの、元気をもらっていって下さいね.....。

（お店の中では、並べて売ってるモノなどは全くありませんから、ご心配なく.....。お財布や中身の心配は、ほかのお店に入る時にだけ、して下さいね！手ぶらのご来店、大歓迎致します！）